久しぶりの更新です。
こんなブログにもちょくちょくコメントをくださる方がいらっしゃるので、たまには更新しなくては!
と思いまして(笑)
僕は業界内では「分業」で有名な、とあるブランドで働いています。
分業なので、自分が請け負う部分についての知識や技術は深まるのですが、他の部分が全くのびておらず、その点では学生時代の同級生にみるみる差を付けられているのではないかと思います。
憧れの「1個修理」になれるまでの道程はまだまだ当分長いようです(TT)
ですが、僕も腐っちゃいませんよ!
時計専門誌を読んで最近の事も勉強し、友人からオーバーホールの依頼を受けては、プライベートでもオーバーホールを行なっています。
(自宅にもある程度の工具や測定器は揃えてますが、どうにも出来ない部分は学生時代にお世話になった時計店の大先輩に助けてもらっています…)
とは言え、仕事終わりや手空きの週末などにしか行えないので、せいぜい数ヶ月に1本ってところです。
こんな調子ではマズいな~とは思うのですが、何もしないよりはマシかと。
ノルマが無いため、ゆっくり時間をかけて、丁寧に整備が出来るので気楽と言えば気楽なのかも知れません。
この写真の時計は最近直した、ロンジンの6651?というキャリバーです。
秒カナ式両方向自動巻の時計で、時計学校時代のジュエリー科の友人のお父様のものです。
自動巻機構の油の劣化が原因で、巻き上げが重くなってしまっていたようです。
かなり大掛かりな自動巻機構を搭載していましたが、8振動で最大姿勢差も10秒以内、微動緩急機構を備えた良く出来た構造の時計でした。
カレンダー機構がなかなかの曲者でして、デイトジャスト機構を搭載しているのですが、位置決め用のバネの強度と、日送り爪のバネの強度のバランスが悪いと、ちゃんとカレンダー機構が動かないんです。注油もシビアで、なかなかてこずりました。
カレンダーも曲者でしたが、この時計を触るときに最も怖かったのはテンプの取り扱いです。
何と、ヒゲ棒の外側にガードが付いていないんです。
ヒゲゼンマイの外端が、華奢な0.2mm程度の真鍮のヒゲ棒で守られているだけという恐ろしい構造をしていまして、テンプの取り扱いには常に恐怖感が伴いました。
(いつもテンプやアンクルの取り扱いは恐ろしいですが、いつも以上の恐怖でした笑)
ヒゲ棒を触ると折ってしまうんでは無いかという恐怖感が未だに取れません。
学生の頃、何本と折って来た事か…(笑)
まだまだ僕も甘いですね。
これからも色んな時計を触って、勉強して行かなくては。![イメージ 1]()