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Channel: 時計師への道
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シーマスター cal.503の組み立て①

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角穴車、裏押さえ等の破損パーツは、ジャンクムーブメントや海外オークションから調達する事にしました。
パーツ別作は、時計師として高いスキルの証明になりますが、部品が手に入るので有れば、純正部品を使う方が正しい修理であると考えています。

イメージ 1

ebayで入手した、新品デッドストックの角穴車です。
cal.470や、500〜505と共通の部品で、品番は470-1100です。
送料含め、かなりの金額がかかりました。
写真には残していませんが、購入したパーツにはマイナーチェンジが施されており、分解せずに注油出来るように変更されていました。
分解時にラチェットの歯が欠けるトラブルが多かったのでしょう。


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イメージ 3

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まずは自動巻き機構の組み立てです。
両方向自動巻きの黎明期に作られたのでしょうか。部品点数はかなり多めです。
歯車やホゾはしっかりしており、耐久性は高そうです。

イメージ 5

最後にローターアクスルを取り付けて完成。
ローターアクスルとは、回転錘の軸の事です。
この部品は取付用のプレートと一体型のシャフトで構成されていて、摩耗した時の修復はなかなか難しそうです。
幸い、2016年現在では、海外オークションでジェネリックパーツを入手する事が出来ます。

画像の容量がいっぱいになってしまったので、続きはまた後日。。

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