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オメガのアンティークシーマスター(cal.503)分解②

随分と空いてしまいましたが続きを書いていきます。

気を取り直して表周りの分解に入ります。

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イメージ 2


ここでもう一つ問題を発見してしまいました。
角穴車が二段重ねで特殊な構造になっているのですが、ちゃんと機能せず、ゼンマイが巻かれていませんでした。

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イメージ 3

開けてみると、予想通りラチェットの爪が折れています。
折れた歯が運良く噛み込んだ状態になるとゼンマイが巻き上げられるので、その状態で動いていたものと推測されます。

何故このような脆弱な構造にしたのか?
そもそも手巻き機構側は、ツヅミとキチの部分で力が逃げるので、このラチェット機能は不要なのでは?
など、ツッコミどころの多い部品です。
後年に出されたcal.564ではこの部品が改良されているようです。

ヤスリで削り出すには少々小さ過ぎる部品なので、ジャンク時計からの移植を試みます。

アンティーク時計は勉強になるけど大変です(^_^;)

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