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Channel: 時計師への道
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オメガのアンティークシーマスター(cal.503)分解①

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先日知人より「実働品」との事で預かったアンティークのシーマスターに着手していきます。

イメージ 1

イメージ 2

スナップ式のバックケースを開けると、赤銅色のムーブメントが露になります。
1950年代の自動巻きムーブメントcal.503です。
なかなかカッコいい機械ですね。


イメージ 3

巻真を抜いてケースから取り出しました。
オシドリはプッシュタイプなので、本来ならば簡単に巻真は元に戻る筈ですが、何故か今回はちゃんと収まってくれません。
文字盤の状態もかなり悪いです。
古い時計の文字盤は、時々液状化してしまう事が有ります。この文字盤も中心部が若干液状化して来ています。
賛否有るかとは思いますが、この状態になってしまった場合は、リダン(書き換え)をお勧めしたい所です。

イメージ 4

イメージ 5

文字盤を外し、カレンダーディスクも外したところで問題発見。

イメージ 6

裏押さえが折れていました。
巻真が戻らなかった原因はこれです。
幸い裏押さえが折れていても、カンヌキとオシドリの関係で操作は出来ていたようですが、このままでは二度とケースには戻せません。

画像サイズがいっぱいになってしまったようなので…
次回に続きます。。

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